カラマツ・トドマツ暗渠疎水材

施工の流れ

  1. 機械による暗渠施工
    機械による暗渠施工は、掘削、吸水管の敷設、チップ投入を並行して進めます。(トレンチャー掘削)
  2. チップを投入
    吸水管を敷設、チップ投入用キャリアダンプを横付けしてチップを投入します。
  1. モミガラを投入
    チップの上に、袋詰めしたモミガラを人力で投入していきます。
  2. 土を埋戻して完成
    モミガラ投入後、土を埋戻して完成です。

施工後の水田の様子

暗渠施工前の水田の状況
暗渠施工前の水田の状況
カラマツチップ暗渠施工後の水田
カラマツチップ暗渠施工後の水田
(降雨1日後の状況)

カラマツ・トドマツ暗渠疎水材は、長雨・猛暑・冷害に強く、15年〜20年暗渠機能を維持します。

カラマツチップの経年変化
右は施工前のカラマツチップ。
左は施工後8年経過のカラマツチップ。
水を含んで変色していますが、材質には変化はみられません。

カラマツチップとモミガラの経年変化比較

チップ疎水材はモミガラ疎水材暗渠に比べ、体積減少も少なく耐久性に優れています。

施工から8年経過した疎水材別暗渠形状(資料:北海道立中央農業試験場)
疎水材経年比較1
疎水材経年比較2

暗渠施工後15年経過したカラマツチップ疎水材は、腐朽による細粒化は認められましたが、排水機能は依然として維持していることが確認されています。

玉ねぎ・水稲疎水材別の収量・品質等の調査結果

調査結果表
(注)玉ねぎのサイズ別割合のうち左側は重量割合、右側は数量割合。
(資料/北海道農業試験会議)
暗渠未整備の玉ねぎ
暗渠未整備畑の玉ねぎの生育状況
カラマツ暗渠整備畑の玉ねぎ
カラマツ暗渠整備畑の玉ねぎの生育状況

カラマツチップ暗渠施工後の農業経営者の声

  • 作物の収量が増大し、品質が向上しました。
  • 大型営農機械の導入が可能となり、作業がぐんと効率よくなりました。
  • ぬかるみが解消され、苗の移植・収穫作業がスムーズになりました。
  • 降雨後、病害虫の発生が減少し、防除回数が少なくてすみ、減農薬栽培による安全でおいしいクリーン農業が可能になりました。
  • 適期収穫が可能になりました。
  • 排水困難な土壌条件のもとでも排水効果が高く、作物の根張りがよくなりました。
  • 枕地などの湿地か所がなくなりました。
  • 作物の選択幅が増え、高収益農業が期待されています