O&Dウッドについて

 高耐久化処理木材「O&Dウッド」についてご説明いたします。

高耐久化処理木材「O&Dウッド」とは

 屋外仕様に要求される「耐久性」と「品質」を満たすため、木材保存剤メーカーの(株)コシイプレザービングが、国産材の丸太や製材を、特殊装置で「圧縮処理」を施した後に、安全性と持続性に優れた木材保存剤を「加圧注入処理」した高耐久化処理木材です。

木材保存剤 JIS規格に適合した高い安全性と環境や水性生物にも優しい防腐・防蟻材「マイトレックACQ」を使用しています。
品質 「圧縮+加圧注入」処理することで、含水率70%超の生材でも木材保存剤が深く浸潤することから、品質・性能が均一になります。
耐久性 国内外の公的機関による実証試験により、木材保存剤が均一に深浸潤した木材は30年以上の耐久性を備えています。

〜「O&Dウッド」は品質・性能・耐久性を10年間保証しています〜

原料も加工も消費も全て道内の「地材地消」の土木資材!

 道内で供給する「O&Dウッド」は、北海道の主要な郷土樹種のトドマツ・スギの間伐材等の小径材を使用して、下川町森林組合と苫小牧広域森林組合の道内2箇所の専門工場で生産しています。

製材した丸棒 圧縮加工機
製材した丸棒 圧縮加工機
製材した丸棒 タンクに「圧縮加工処理材」を搬入
ローラーで圧縮加工 タンクに「圧縮加工処理材」を搬入
木材保存剤を加圧注入処理 高耐久性の土木資材「O&Dウッド」の完成
木材保存剤を加圧注入処理 高耐久性の土木資材「O&Dウッド」の完成

「O&Dウッド」を使った「校倉式工法」等の採用で木材利用の拡大を!

木材は地球に優しい

  木材は大気中の二酸化炭素を吸収して育つ自然素材であり、燃やしたり腐る等によって、大気中に二酸化炭素を放出しても大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないことから「カーボンニュートラル」な資材と言われていますが、長く使えば使うほど「二酸化炭素を固定」し続けるため、少しでも長く使うことが地球環境に優しいといわれています。

コンクリートや鉄に替わる資材

 土木用資材としての木材は、一般的に「10年〜15年程度で腐る」との認識から、30年以上の耐久性が求められる構造物には使いにくく、土木用資材としては限定的な使用となっていましたが、「O&Dウッド」の開発やO&Dウッドを使った校倉式工法等の採用によって、超長期の耐久性が求められる場合や落石・土石流の発生等が予想される箇所を除くなど、一定の条件下では、従来のコンクリートや鉄に置き換える事が可能となりました。

木製建造物は高くない

 木製の土木資材は、加工に手間が掛かるために資材価格が高く施工コストが割高になる場合が多かったことが、木材利用が限定的にならざるを得ない要因の一つでしたが、「O&Dウッド」の加工や校倉式工法の工夫・改善によってコンクリートや鉄を採用した工法とほぼ同水準のコストを実現しました。

木製校倉式構造物にはこんな特徴が!

安定計算と構造計算に基づく強靭な構造

 古くからある木材を利用した校倉(あぜくら)式の構造物に着目して、高耐久化処理木材「O&Dウッド」の壁材(横材)と控材(縦材)を井桁に組み、井桁の中に土石を詰めた「重量式構造物」で、控材には壁材と交差する箇所に「ノッチ(切欠)」を施すことで構造物の安定性を高めていますので、安定性や強度を確保するための通しボルトは使用しません。

校倉式構造物

安定計算と構造計算に基づく強靭な構造

安定計算:枠組みと中詰め材を一体の構造物として、転倒・滑動・地盤支持といった重量式の構造物としての照査を行います。

構造計算:枠組みに対して、部材の強度や接合部の抵抗力(公的機関の実験値)が十分で一体の構造物として問題がないかを照査します。

施工が容易で大幅な工期短縮も

 床堀後は、標準化された部材と設計図面寸法の長さに加工された部材を三段程度づつ井桁に組みながらバックホウで中詰め材を投入する簡易な作業の繰り返しが主体であるため、特殊技術や専門技術が不要であるとともに、型枠設置や養生期間が必要なコンクリートに比べて工期が大幅に短縮することが可能になりました。

パンフレットダウンロード

「O&Dウッド」に関する詳細については、下記パンフレットをご参照ください。

【参考資料】